新たなる門出 |
スサノオの言いつけどおりにした後、第二の妻取りに…頭のいいと噂の越の国の沼河(現在の新潟県糸魚川市)※①に住むヌナカワヒメ(沼河比売)の所へ向かい嫁にする。 |
モテモテのオオクニヌシ |
正妻であるスセリビメは嫉妬深く出雲から大和へ出向くときもどこへ行く時もスセリビメに愛の証を立てなければならなかった。 |
スクナビコとオオクニヌシの出会い |
オオクニヌシが出雲の美保(島根県八束群美保関町)の岬※②に行ったときに、波の上にガガイモの形をした船に乗って、絹の着物を着た神さまが近よってきた。名前を聞いたが答えずどこの誰だかわからないでいると一匹のカエルがクエビコなら知ってるという…クエビコに聞いてみるとカミムズビノカミの子で、名をスクナビコナノカミと言うらしい…そのことをカミムズビノカミに尋ねたところ自分の子供だという…息子と力を合わせ葦原の中つ国(日本)をまとめるよう進言…うまくいき、この国を作り固めることができた。その後スクナビコは海の彼方へ去ってしまう。 |
国を治めるにはどうしたらいいのか… |
一人になってしまったオオクニヌシ、どの神様と国を治めたらいいのかと腐心していると海の上を明かりで照らしながらやって来る神がいて私「オオモノヌシノカミ(大物主神)」を大和の国の青々とした山々の中の東の山の上(三輪山、大神神社。奈良県桜井市三輪町)※③に祭りなさい、そうして私を大事にすればこの国を治めることができ、そうしなければ治めることができないと言われる。 |
一方、葦原の水穂の国(あしはらのみずほのくに=日本の国)は |
アマテラスオオミカミは葦原の水穂の国(日本の国)は息子であるアメノオシホミミノミコト(天忍穂耳命)が治める国であると息子の神を天から降ろし天の浮橋(うきはし)に立って、下界を見下ろさせたところ…ずいぶん騒がしくなっていた。 |
息子の報告を受けたアマテラスは対策を打つが… |
天から送ったアメノワカヒコは裏切る…天から放たれた矢に当たって死んでしまう…シタテルヒメが夫アメノワカヒコの死を嘆き悲しみ泣いていると高天原の義父母にまで届いた…葬儀にやってきた義父母とシタテルヒメ、※美濃の国の長良川の河上にある喪山※④に小屋を作り屍を安置し8日間歌い踊り遊びして弔いをしていた…そこへアジシキタカヒコネが来る、義父母が自分の子と間違えてしまう…弔いに来たのに死人と間違われたアジシキタカヒコネは激怒して小屋を壊して行ってしまう。 |
高天原から次々の刺客に…ついに… |
ますます険悪になり次にアメノオハバリを遣わそうとしたがこの場合は、私の子タケミカヅチがいいでしょうとアメノオハバリは推薦、ということでタケミカヅチとアメノトリフネを下界へ派遣…二人は出雲の国の伊耶佐(いざさ)という小浜※⑤に降り立って長い剣を抜き、海の波に逆さまに刺し立て、あぐらをかいて座りオオクニヌシにこの国はアマテラスがその子に支配する国と命じたものだがどう思うかと尋ねるとオオクニヌシは私の子コトシロヌシノカミが答えるが、彼は鳥を狩、魚を取るために美保の岬※⑥へ行ったまままだ帰ってこないというとアメノトリフネを遣わしコトシロヌシを連れてきて問いただすとコトシロヌシノカミは天の神様のお子様に差し上げたほうがよいと進言。まだ他に言いたいことがある子はいるのかとオオクニヌシに尋ねるとタケミナカタ以外はいませんと答える。怪力タケミナカタをいとも簡単にタケミガヅチが投げ飛ばすと信濃の国の諏訪湖(諏訪大社)※⑦まで逃げて命乞い…葦原の中つ国はアマテラスの子のものに。 |
オオクニヌシは敗北し葦原の中つ国は平定される |
最後にオオクニヌシへ子供たちは逆らわないと答えたことを告げるとオオクニヌシは百八十もいる子どもの神たちは、コトシロヌシを先頭にお仕えいたしますので、天の神のお子様に逆らうものはいないでしょうと答えた。その見返りとしてタケミカヅチたちは、オオクニヌシのために、出雲の国の多芸志の小浜に出雲大社※⑧を造りオオクニヌシはその中へ隠れた。 |